Japanese/日本語
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50年の時を経て

すべての始まりは1971年、東京・六本木に建
設された8階建ての〈スウェーデン・セン
ター〉でした。設計者はステーン・サミュエル
ソン教授、マルメ出身の建築家です。それから
50年、有志が集まり、日本のスカンジナビア拠点
となる建物をマルメに設立しようと、非営利団体
〈ジャパン・ハウス・スカンジナビア〉を立ち上
げました。スウェーデンは同時に、六本木にある
大使館の敷地内に、新たな出会いの場〈ハウス・オ
ブ・スウェーデン東京〉の設立を進めています。

日本-スカンジナビア

ジャパン・ハウス・スカンジナビアは、1億
2,600万人の人口を擁し世界第3の経済規模を
誇る日本と、スカンジナビア(スウェーデン・
デンマーク・ノルウェー)との政治的・経済
的・文化的な関係の強化を目的としています。
スカンジナビアは、隣国フィンランドと合わせる
と人口は2,700万人、GDPを合計すると韓国やロ
シアに相当、スペインをしのぐ規模となります。

日本-EU

2019年2月1日に発効した日EU経済連携協定
(EPA)で、世界のGDPの3分の1近くを占め、
6億3,500万人が暮らす新たな市場が開かれま
した。日EU戦略的パートナーシップ協定
(SPA)、日EUグリーン・アライアンスとともに、
日本と欧州の人々をかつてないほど近づけてくれる
協定です。ジャパン・ハウス・スカンジナビアは、
この精神に基づいて設立されました。

ノーベル賞受賞者

J-Parc (Japan Proton Accelerator Research Complex,日本
陽子加速器研究施設)は2008年、世界で2
番目の中性子源となりました。スウェーデ
ン・ルンドのESS(欧州破砕源)は3番目です。
両施設は2012年以来、技術的な情報や経験の交
換を続けています。2017年には、ロヴェーン首相
と安倍首相の立ち合いのもと、研究協力に関する
覚書が交わされました。科学の大きな躍進が期待
されます。ノーベル賞の受賞にもつながるかも?
写真: Maja Suslin/ESS

トヨタの北欧拠点

コペンハーゲン・マルメ港(CMP)は、
スカンジナビア最大の新車輸入ターミナル
港であり、日本車輸入の拠点でもあります。
年間20万台を超えるトヨタ、ホンダ、三菱、
SUBARU、スズキ車が陸揚げされ、スカンジナ
ビア、バルト三国、ロシアの顧客へ配送されます。

写真:Dennis Rosenfeldt/CMP

日本の家を彩るイケア

日本の人々をつなぐ通信会社エリクソン、洋服
で人々を彩るH&M、家具で家々を彩るイケア。
日本での長い歴史をもつスウェーデン企業はほか
にもあります。熱交換の分野で事業を展開するア
ルファ・ラバルが日本市場に進出したのは1925
年。ヘガネスは1956年から自動車製造業界に金属
粉を販売しています。300万人もの学童が、テト
ラパックの容器に入った牛乳を飲んでいます。
写真:イケア原宿店、2020年春/イケア

日本センター

スコーネに並び立つ2つの都市、マルメとルンド
は、スカンジナビアにおける日本センターのよう
な存在になりました。キヤノンの御手洗冨士夫代
代表取締役会長兼CEOは、ルンドにあるキヤノン
の子会社、アクシスを何度も訪れています。同じ
くルンドに拠点をもつソニーと合わせると、ルン
ドだけでも3,000人の従業員がいます。ファナッ
ク、本田技研、SUBARUも、北欧本社をマルメに
置いています。写真:2019年7月にアクシスを訪
れた御手洗冨士夫氏/アクシス

単なる象徴を超えて

ビジネスや政治を超えたところに、文学、音
楽、芸術、映画、人間関係、建築、飲食の世
界があります。マルメ出身のペール・オスカ
ル・ベルケルは、公式に認定された日本茶イ
ンストラクターとして、日本のラジオやテレ
ビにたびたび出演し、日本茶の楽しみを人々
に伝えています。ジャパン・ハウス・スカン
ジナビアは、日本とスカンジナビアの交流を
促し、単なる象徴にとどまらない、人々の生
活を豊かにする存在をめざします。

ペールエリック・ヘーグベリ駐日スウェーデン大使

ヘーグベリ駐日スウェーデン大使、設立を祝福

 

ジャパン・ハウス・スカンジナビアは、日本とスカンジナビアの政治・経済・文化的なつながりを深める目的で、2021年4月22日、会員制の非営利団体として設立されました。発足イベントでは、ペールエリック・ヘーグベリ駐日スウェーデン大使が基調講演を行い、スウェーデンと日本の関係について語るとともに、ジャパン・ハウス・スカンジナビアの取り組みを歓迎してその発足を祝い、可能なかぎりの支援を約束しました。「あなたがたの志とアプローチを気に入りました。今後の成功を祈念しています。ぜひ連絡を取りあいましょう!」大使はこのようにスピーチを締めくくっています。理事会の選出も行われ、以下の各氏が選ばれました――シェシュティン・タム(マルメ大学)、セロルド・アンデション(ファナック・ノルディック社)、ミカエル・パルムクヴィスト(イケア)、ラーシュ・ヴァリエ(安全保障開発政策研究所・日本センター)、ミカエル・ノード(マルメ市)、ヴィクトル・エーヴァル(ルンド大学)、オフェリア・マッセン(PanLink社)、アンデシュ・オルスホーヴ(Intelligence Watch)。また、セシリア・クリステション(マルメ大学)とリカルド・フルティーン(スカンスカ社)が副理事に選出されました。理事会についての詳細はこちらをご覧ください。

ヘーグベリ駐日大使のスピーチはこちら(動画、スウェーデン語)

ヘーグベリ駐日大使のスピーチ(音声のみ、スウェーデン語)

 

設立までの背景

 

2019年11月10日、スウェーデンのシンクタンクIntelligence Watchは、南スウェーデンの都市マルメとルンドが、ビジネスや研究のうえで日本ととりわけ広範な関係を結んでいることを示すレポートを発表しました。キヤノンの子会社であるアクシスと、ソニーの従業員は、合計で3,000人。港で陸揚げされる車の70%は日本車であり、J-PARCとESSは世界に存在する大強度核破砕中性子源施設の2つとして、互いに協力関係にあります。日本財団は世界海事大学への最大の寄付者であり、本田技研、SUBARU、ファナック、HOYAは北欧の拠点をここに置いています。日本はまた、アルファ・ラバル、アクシス、ヘガネス、テトラパック、トレレボルグなどといった大企業にとって、きわめて重要な市場でもあります。ジャパン・ハウス設立の構想にマルメ市が関心を寄せ、2020年9月、高官レベルでの協議が実現。ジャパン・ハウス・スカンジナビアという非営利団体を設立することで合意しました。

 

レポートの日本語版はこちらからダウンロードできます。